北海道大学医学部のアイヌ納骨堂(札幌)から、12箱の遺骨が約85年ぶりに故郷・北海道浦河町杵臼コタンに帰ってきます。遺骨を迎え入れるのは、地元のNGO「コタンの会」。長くふるさとから引き離されていたご遺骨に対し、心からの慰霊を捧げるためにカムイノミ(カムイへの祈り)やイチャルパ(慰霊の儀式)など、アイヌプリ(アイヌ式)の儀式を執り行ない、杵臼墓地に元どおり埋葬します。どうぞご参列ください。
一連の行事は終了しました。ご参列のみなさまに深く感謝申し上げます。
2016年7月15日(金)16:00~
引渡式/カムイノミ(カムイへの祈り)、イチャルパ(祖霊祭)
7月16日(土)13:00~
カムイノミ、イチャルパ/主催者ごあいさつ
7月17日(日)9:00~
ちらしで10時〜とお知らせしております開始時刻が変更になりました。どうぞご了承ください。(2016年6月24日)
再埋葬のカムイノミ、墓地への葬列/再埋葬・クワ建立
●主管 コタンの会
●協力 北大開示文書研究会
北海道浦河町杵臼生活館
浦河町杵臼515
☎0146-28-1343
1930~70年代、北海道大学医学部の教授らが各地のアイヌ墓地を「発掘」して大量の遺骨と副葬品を研究室に持ち帰り、遺骨の大半が現在も学内に留め置かれたままになっています。2012年、浦河町出身のアイヌ3名が先祖の遺骨・副葬品返還と賠償を求めて北海道大学を提訴。紋別市の1名、浦幌アイヌ協会(19名)も後に続き、このうち浦河訴訟について2016年3月、和解に応じた大学側が遺骨を元のコタンに返還することになりました。
「コタンの会」と「北大開示文書研究会」は、大学によってアイヌ墓地から持ち去られた遺骨の尊厳ある返還を実現するために、みなさまのご支援を求めています。